2014/08/01

岡田研究室

研究室紹介もいよいよラストですね。最後までお付き合いいただきありがとうございます!

トリを務めるは我らが岡田哲史研究室です。

 研究室のB4達+α

岡田研は意匠系研究室であり、活動内容も自ずと建築の意匠がテーマとなります。「岡田研は今何やってんの?」と聞かれることも多く、意外と知られていないのではと思われる岡田研の活動ですが、今回は学部生の活動について簡単に紹介したいと思います。

 

一つ目は「9m×9m×9mの家」という設計演習です。これは近年、岡田研4年の恒例課題となっているものです。


 1辺9mの立方体の空間に操作を加え住宅を設計する課題です。最低限の条件が与えられ、操作は最小限であることが求められますが、光と影の操作に最大限の効果を生むことが必要となります。

ちなみにこれは岡田先生に饒舌すぎると指摘された僕の作品。初めて言われた指摘にぐうの音も出ず。

取っ掛かりやすいが手を付けすぎれば泥沼に陥る、そんな設計トレーニングとなっています。真剣に建築空間について考えながらも、ある意味ではゲーム的で楽しいので皆さんもぜひ試してみては?



二つ目の活動は、フランク・ロイド・ライトが1909年に建てた個人住宅「ゲール邸」の意匠・空間構成の分析です。


ゲール邸は近代建築の巨匠、ライトが初めて陸屋根(水平な屋根)や片持ち梁を採用したとされる住宅です。アメリカで生まれたこの住宅は当時としては画期的なプロポーションであり、ヨーロッパの建築家に多大なる影響を与えたとされています。ライトの建築の水平・垂直性はこれを皮切りに、有名な「落水荘」へと洗練されていきます。

模型は内部もバッチリ

私達はこのゲール邸の1/30サイズの模型を作る過程で、ライトがいかなる考えを持ち、この建築に対して何を実践したかを読み解いていきました。このように、1つの建築作品を集中して観察することも建築の意匠を学ぶ上で重要となります。



今回は学部生主体の活動についてピックアップしてみました。この他にも、研究室全体で行っている、建築を様々なファクターから類型化する研究「あるある建築(仮)」や、隔週で行われる映画鑑賞会など、活動は自由気ままというと語弊がありますが、取り扱える内容に制限はなく、学ぶことも多々あり楽しむことも多々ありと、非常に豊かな研究室となっています。



以上、岡田研の活動紹介でした。来年の建築展で私達の作品が自信を持ってお見せできるレベルになるようこれからも精進いたします。それでは!

文責(渕野)

ありがとうございました!研究室紹介のトリにふさわしい、
着実に自分の設計の糧になるような活動が展開されていますね~!
私も卒業設計に向けて日々精進します!

...と、言いたいところですが、来たる8/19日に千葉大学大学院の試験がございます故、ここから暫し休暇()をいただきます。
文責(院試の恐怖で夜な夜な遊んでしまっている関)