2014/11/29

しーちゃんのピンクな世界


こんにちは!
今回は、「しーちゃんのピンクの世界」というタイトルをふられたので、現在展示中のわたしの作品について書こうと思います。

いま、山中湖では11月22日から12月14日までの3週間のあいだ、「うづのみ芸術祭」が開催されています。
今年のテーマは「root」です。
表現の源流を探り、そこから見える本質や、創作行為の根源を問いかけています。また芸術祭では、“山中湖の厳しい冬”という既成概念に対して、ネガティブな要素をポジティブな発見に変えることができるということを実証しようとしています。
そのようなテーマのもと約20作品がこの芸術祭に展示され、その中にわたしの作品も展示させていただくことになりました。

わたしは「空間」という表現方法と創作行為の関係について考え、鏡を使った映像インスタレーションを制作しました。
この場所で芸術祭が開催される意味、この場所で創作行為をする意味、そしてそれらの意味を通してこの場所で表現できることとは、と考えた結果、このような表現方法にいきつきました。

「冬来たりなば春遠からじ」/2014/鏡、映像/W2700*D5000*H2400




鏡に投影された映像と、自分の背面に投影された映像を同時に見ることで、自分自身が映像と映像に挟まれているような空間ができています。
厳冬の中、桜は寒さで開花の準備を始めるという既成事実をアニメーションにし、映像を使って雪がふる中、鑑賞者の背後で桜がひっそりと動き出すという表現を空間を使って演出しました。
映像はカットアウトアニメーションという手法を用いて、アクリルで描いた絵を切り取り、少しずつ動かしてアニメーションを制作しました。


インスタレーションというものの魅力のひとつにサイトスペシフィックであるということがあげられます。
しかしサイトスペシフィックであるがゆえに、設置場所がなくなるとその表現はなくなっていくということもまた事実です。
そしてわたしにとってはそれも魅力のひとつです。
なくなっていくことで、空間は実体験を超えて心に残ると思います。

そんなことを考えながら、卒業制作をしています(・ω・)
「建築展」までに自分なりの答えが見つけられるといいのですが(・ω・)
(文責 中家)

ありがとうございました!
実際に自分の作品を作りながら「空間とは 」「表現とは」...と考える姿勢がなんともかっこいいです!
「建築展」にむけて、手を動かして考え始めている人もいれば、外部刺激を受けてアイデアの源を探している人もいるでしょう...(嗚呼、卒論書ききらなきゃ...)
刺激を求めている人はぜひ足を運んでみましょう!
僕もここ数年毎年山中湖に行っていますが良いところですよ〜^ ^

「うづのみ芸術祭2014」HP
http://www.uzunomi.jp
(文責 関)